利回りが高く見えてしまう4つの罠。表面利回りの本当の見方

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不動産
解説する内容

利回りが高く見えてしまう理由と対策

こんな人に特にオススメ
  • 利回り信者
  • 長く愛せるアパートが欲しい
  • 収益物件の探し方を知りたい

表面利回りこそ正義でしょ!?

まだまだ、表面利回りに強いこだわりを持つ貴方。

前回の記事では表面利回りの脆さと、利回り以外に見るべきポイントを解説しました。

では表面利回りに意味は無いのか?というと、そういうわけでありません。

表面利回りには、見るべきトコロが存在します。上辺の数字だけで判断するのではなく、情報の裏側を読み解くことが重要。

表面利回りの罠に引っかからないために、正しい見方を学びましょう。

この記事では、実力以上に高い利回りになっているかもしれない4つの条件が学べます。

レバレッジを効かせるアパート投資の失敗は、一発退場がありえます。当然、経済的自由が遠のく。

一見すると、オイシイ利回りを持つ物件も、購入後はどうなるかわからない。

表面利回りのココを見て欲しい!ポイントを書きました。

この記事が貴方にとって最良のパートナーを見つけるきっかけになれば幸いです。

結論

利回りは高見えすることがある。

数字の裏側を見て、理由を知ろう。

らくだ
らくだ

表面でしか物事を判断出来ない人は、表面で泣く。中身を知りましょう。

高見えしている条件と原因

高見え4条件

①新築プレミアム価格
②入居期間が長い
③家賃を高めに設定している
④家賃設定をミスしている

そうなってしまう原因は大きく2つ

1家賃下落が反映されていない
2大家が需要を把握していない

今の実力を把握する

その表面利回りに根拠はありますか?利回りはあくまでもの家賃で決まっている。

現在の入居者が出ていった際、家賃を維持出来そうですか?

募集条件の見直しが必要か?など、需要と供給が釣り合っているか考えて下さい。

需要が実態とかけ離れているデメリット

購入当初はオイシイ利回りだった物件。年数が経ち、賃貸需要に見合わない家賃設定をしていたら?

答え→めっちゃ苦労する。

入居者の募集が大変。家賃を下げるなど対策が必要です。更に家賃収入の減少は売却時の査定額にも影響します。

4つの高見え条件を知り、持っても売っても苦労しそうな物件は避けましょう。

①新築プレミアム価格

新築時の家賃のまま入居が続いており、家賃下落が反映されていない。

大家としては当初の家賃で入居し続けてくれているので、この上なくありがたいが、今後も続くとは限らない。

日本人は新築好きの為、新築時は家賃を高く設定していても入居が決まりやすい。

逆に言うと、古くなるにつれて、家賃は下落していく可能性がある。

らくだ
らくだ

家賃が下がると、利回りが下がる。購入後も同程度の利回りで運用出来るか考えて。

②入居期間が長く、当時の家賃設定

長期間入居者がいるアパートは家賃下落が起こりにくく、実際よりも高い利回りが出ていることがある。

人の入れ替わりが少ないアパートへ投資する場合には覚えておいて欲しい。

安定収入を見込める可能性があるが、出て行った後の事は考えておこう。

らくだ
らくだ

ポータルサイトの募集履歴を見れば、入れ替わり状況がわかる。

③家賃を高めに設定している

フリーレントを付けていたり、敷金/礼金が無いかわりに、周辺物件よりも家賃を高めに設定している。

初期費用を抑えたい入居者に人気の募集条件。通常よりも高めに家賃を設定しても人が集まる。

利回りを下げたくない大家側にもメリットがある。

らくだ
らくだ

フリーレントを設定すると、入居が決まりやすい。しかし、空室期間が長くなり、大家側のお金の負担は増える。

実例紹介

筆者の保有物件の場合

東京:敷金無し。礼金と2年毎の更新料を設定

大阪:敷金/礼金/更新料無し/1ヶ月のフリーレント期間を設定

賃貸需要に応じて募集条件を設定。

東京物件も1ヶ月以上空室が続く場合は、フリーレントにして入居希望者を改めて募る。

家賃値下げは査定額に影響

表面利回り=年間家賃収入÷物件価格(土地&建物)×100    

安易に家賃を下げると、利回りが下がり、売却時の査定額に影響する。

家賃を下げずに、フリーレント期間を設けて募集した方が、高値で売れる可能性がある。

値下げは周辺物件との価格競争に発展する場合もあるので慎重に。

売却益を狙うなら、家賃を下げず集客出来る方法を考えよう。

らくだ
らくだ

不動産会社の査定方法が収益還元法の場合、家賃ダウンは査定額に響く

④家賃設定をミスしている

そんなことあるの?

と思うかもしれないがある

自分の物件はこのくらいの価格だろうと、周辺の家賃相場を無視して家賃設定している場合に起こる。

1物件愛に溢れており、家賃を下げたくない
2資産が潤沢にあり、空室を気にしない
3相場を見ず自分の感性で家賃設定している等

一口に大家と言っても、

1メガ大家
2地主系大家
3相続系大家
4サラリーマン大家

様々なタイプがいる。

懐事情や感性、経営スタイルは千差万別。適切な家賃設定で利回りが出ているかを見る必要がある。

周辺の家賃相場と比較しよう。

周辺物件よりも高い利回りは要確認

家賃自体は周辺よりも高いので利回りが出る。

しかし、入居が決まりにくく、空室期間が長くなるという傾向がある。

入居付けは需要と供給のバランスで成り立っている。需要を見ずに無茶な家賃設定で客付けしても、結局は周辺相場に落ち着く。

物件グレードに応じて、適切な家賃設定をしているか確認しよう。

まとめ

結論

利回りは高見えすることがある。

数字の裏側を見て、理由を知ろう。

利回りを見るなら、実力以上の利回りではないか?を疑ってみる。

見たままの利回りではなく、需要(実力)を加味した真の利回りで見なければならない。

不動産投資は付き合いの長い投資。くれぐれも、表面利回りだけでオイシイ物件と判断しないようにして下さい。

不動産は一生を左右する大きな買い物です。飛び込む勇気も必要ですが、飛び込む前に色々な角度から慎重に判断して下さい。

メリットだけの物件はありません。デメリットは必ずあります。大事なことは強みと弱みを把握して上手く付き合うことです。

貴方に明るい未来が訪れますように。供に頑張りましょう。

都市部/駅チカ/新築木造アパートのブログを書いています。

2016年に不動産投資を始めて7年目

本業はサラリーマンの兼業大家です。

東京と大阪に計3棟の新築木造アパート所有(管理戸数24戸)

購入から、管理会社とのやりとりなど一通り経験し、アパート経営に必要な

「買う」「持つ」「売る」「備える」

に詳しくなれる記事を書きます。

詳しくはこちら→プロフィール

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